Aloha!
天国の海ツアーで頻繁に遭遇するアオウミガメは、ハワイ語で「Honu(ホヌ)」と言います。幸運を運んできてくれるシンボルとして、ハワイの人はもちろん、旅行者の間でも大人気な存在です。
そんなアオウミガメは1970年代に絶滅危惧種に指定されてからハワイ州により保護法が制定され、また企業や団体の保護活動により大切に守られています。
アオウミガメの繁殖地
アオウミガメの繁殖期は5月〜9月。
ホノルルから北西約800キロの地点にあるイースト島はアオウミガメの大繁殖地であり、ハワイ全体の約半分のアオウミガメがここに移動し産卵すると言われています。約4年に1度のタイミングで産卵し、4つの異なる場所にそれぞれ約100個ずつ卵を産み落とすそうです。
イースト島はフレンチフリゲート礁(French Frigate Shoals)と呼ばれる環礁の中で2番目に大きな島。現在、環礁全体が国立野生生物保護区の中にあるため、立ち入りは研究者に限られています。
この環礁は飛行機の航空路上にあるため、日本への帰国便に乗っている際にチャンスがあれば飛行機から見えるかもしれません!2018年にハリケーンにより、フレンチフリゲート礁一帯が被害を受け、2020年にはアオウミガメが別のビーチで産卵を行ったというニュースもありました。
産卵後に性別がきまる
カメはワニ、トカゲなどと同じ爬虫類です。
性別は孵化するときの砂の温度で決まることをご存じでしたか? TSD (Temperature-dependent Sex Determinationの略)と言われ、カメの場合だと28℃以下ならオス、30℃以上ならメス、28−29℃の間であればオスとメス約半分ずつになるそうです。
温暖化による異常気象により砂の温度が高まっていることから、ここ数年に産まれたウミガメの性別がメスばかりであり、問題視されています。
ウミガメとの正しい距離とは
アオウミガメは州法と連邦法の下で保護されているため、ルールが設けられています。ウミガメに危害を加え傷つけ、または妨害するような行為を禁止しています。許可なくウミガメに餌を与えたり、触ったりすることは妨害行為とみなされ違法となります。
またウミガメとの間にとる距離も定められています。陸・水中のいずれもウミガメとの距離は3メートル以上とるようにしましょう。
泳いでいたら突然ウミガメが!
実はシュノーケリングをしていたり、海で泳いでいると突然アオウミガメが目の前に現れたり、近づいてくることがあります。
そんな時は、慌てずそっと移動しアオウミガメと3メートル以上の距離をあけ、そこから見守るようにしましょう。
また、思わず嬉しくて大きな声を出してしまいがちです。
私たちも毎日のようにウミガメに遭遇しますが、その度に「やったー!」と言いたくなってしまうのですが、そこはぐっと我慢。
大きな声はウミガメにストレスを与えてしまうので、心の中で「やったー!」と叫びましょう。
アオウミガメ以外の海洋生物も法律の下で保護をされています。ルールを守ることは生き物たちへのリスペクト(尊敬)でもあると思いますので、そんな気持ちをもってハワイ滞在を楽しんでもらえたら嬉しいです。
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