海の生き物たち Part 1:サンゴ

Aloha!

ハワイの海でシュノーケリングをする際に見かけるサンゴ礁ですが、海に住む生物にとって欠かせない存在です。また、サンゴ礁は天然の防波堤ともなり、人間が住むエリアを高波や強い海流から守ってくれています。

Coral reef in Kaneohe Bay
カネオヘ湾のサンゴ礁

サンゴ礁は肉食系の動物!?

キャプテンブルースの天国の海ツアーを行っているカネオヘ湾には、バリアリーフに守られ年中波が穏やかなために、サンゴがたくさん生息しています。

主にカリフラワーコーラル、ローブコーラル、フィンガーコーラルの3種類がよく見られます。

サンゴは「植物」と思われている方も多いのではないかと思うのですが、実はイソギンチャクやクラゲに近い「刺胞動物」です。骨格は石灰から作られていて、その中に触手を持ったポリプと呼ばれるものがあり、夜になるとこのポリプを使って海中の動物プランクトンなどを捕まえて食べている、なんと肉食系の動物なのです。

海の環境を整えるサンゴ

浅い海に生息するサンゴは、太陽の光が届く水深30m以内に生息しています。このサンゴやサンゴ礁の枝や隙間には、リーフフィッシュやウミガメのすみかや避難場所になっています。シュノーケリングをしていると、サンゴ礁の隙間で休んでいるウミガメを見かけることもありますね。

  • Coral Reefs in Kane'ohe Sandbar, Hawaii

特に、小さなリーフフィッシュなどはサンゴが食物を供給しています。つまり、サンゴがなくなるとこれらの海の生物は生きていけないのです。

サンゴ礁の白化現象とは

ハワイだけでなく、世界各国で問題となっているサンゴ礁の白化現象。

要因は気候変動による海水温の上昇や強すぎる日光、陸地での開発、農業によって海に流れだす土や除草剤の影響で起こると言われています。

サンゴ礁は数回の白化であれば復活する可能性がありますが、限度を超え長期間に渡ってしまうと死んでしまうのです。

ハワイだけでなく、世界各国で問題となっているサンゴ礁の白化現象

サンゴ礁の白化を止めることは、海にとって、海の生き物にとって大事なことですが、海の生態系から恩恵を受けている私たち人間にとっても大事なことなのです。

サンゴを守ろう!

ハワイ州は、サンゴ礁に悪影響を与える外来種の藻類を減らし、そのレベルを維持するために、10年ほど前にハワイ固有種のウニをカネオヘ湾へ放しました。ウニは藻類を食べて成長するために、ウニを海へ放つことで、外来種の藻類が増えることを防いでくれるのです。

私たちにとっても欠かせないサンゴ礁を守るために、私たちにもできることがあります。

1 サンゴ・サンゴ礁には触れない、立たない

海で泳いでいる時、シュノーケリングやスキューバーダイビングをしている時に、サンゴ・サンゴ礁には触れないようにしましょう。

また立つことも避けましょう。裸足の場合、自身の足裏を傷つけることにもなるため気をつけましょう。

キャプテンブルースでは、シュノーケリングをされるお客様に対しては、サンゴに足が触れたり、サンゴ礁の上に立ってしまわないように見守りをしています。

シュノーケル中はサンゴ礁に触れないようにしましょう。

2「リーフセーフ」な日焼け止め使用を

ハワイ州では2021年1月1日から、サンゴ礁にとって有害な成分(オキシベンゾンとオクチノキサート)を含む日焼け止めの販売が禁止となる法案が施行されました。

最近では日本でも「リーフセーフ」な日焼け止めを見かけるようになりましたね。

ハワイのショップでもさまざまなブランドから「リーフセーフ」の日焼け止めが発売されていますので、チェックしてみてください。

ハワイの日差しは強いために皮膚を守るためにも日焼け止めは必要です。

海の環境を守るために「リーフセーフ」な日焼け止めを積極的に使用したいものですね。


上記はあくまでもハワイで泳ぐ際、シュノーケリングをする際に心がけて欲しいことです。

またホノルルでは、プラスチックのゴミが海の環境に深刻な影響を引き起こしていることから、2022年の9月6日からプレートランチなどに使用されている発泡スチロールの容器やプラスチック製の使い捨てカトラリーの使用が禁止されます。

https://www.honolulu.gov/opala/recycling/dfwo.html

海を守るためにさまざまな取り組みがなされる中で、私たちスタッフも含め、自分ができることを考えていきたいです。


カネオヘサンドバーで楽しめるシュノーケリングツアー